聴く智恵、聴いてもらう智恵

コーチングで、最も大切なスキルの一つが「聴く」という事、そして本当に大切な事を聴いてもらう事です。

「聴く」という事が大切なのは、もちろんコーチングに限りません。相手のあるお仕事なら、また、相手のある関係なら、その全てに「聴く」技術が大切な事はいうまでもありません。

お医者さん、弁護士、先生、営業マン、ありとあらゆるカスタマーサービスで、また、お父さん、お母さんが子供の話を聴く、友人や同僚の話を聴く、--聴く機会、聴いてもらう機会はどこにでもあります。

聴くことができる人は、人から信頼される度合いも高いのです。

 

「聴いてもらう」という事も実はスキルです。

人は誰かに話を聴いてもらう事で、信じられないくらい元気が出るというのは、私達の多くが経験したことがあることですね。

 

こんな話を聴いたことがあります。

ニュージーランドのマオリ族の小さな部族を、西洋人のヒーラー達が訪ねた時の事です。

マオリ族の戦士も聴く智恵、聴いてもらう智恵を持っています。

マオリ族の戦士も聴く智恵、聴いてもらう智恵を持っています。

その部族は数百人で構成されている自給自足の小さな島の部族でした。

そこでは西洋でいう薬というものをほとんど使わないというのです。

「じゃあ、病気を一体どうやって直すんですか」先進国から来た一人が訪ねました。

「誰かが病気になったら...

と、その部族のメディスンマンは言いました。

「老若男女、子供たちも全て村の真ん中に集めるんですよ」

集まった部族の人々は病人を真ん中にぐるりととりまき、メディスンマンが一つ質問をします。

「あんたが本当に言いたいのに、言えないでいる事、まだ言っていない事って、一体何なんだね?」

そして、その病人が本当に言いたい事を言い終えるまで、じっと何時間でも、時には何日も待つのだそうです。

大切なことは何かを、聴いてもらう、答を辛抱強く待ってもらう事でもあります。

 

その環境が揃うと、私達は自分の中に本来持っている「智恵」にエネルギーを向ける事ができます。聴き手たち、部族の皆と繋がる、インターコネクテッドネスを通じで、私達の中にある智恵が、聴き手の持っている智恵と、呼応する。そして、重複し拡大した智恵には、心や精神だけでなく、体の病気まで直してしまう力がある、とこの部族の人達は教えたんだそうです。

 

この話を聴いたとき、そんなことって本当にあるのかなとも思いました。でも、私達も聞いてもらう事で、すっと心が軽くなったり、思わぬ解決口が見えたり、混乱していた事に整理がついたりしますね。

 

コーチングだけでなく、ビジネスにもティーチングにもparentingにも、応用できるリスニングの技術。

 

この話は、聴くこと、聴いてもらう事の、とってもすごいパワーを伝えていると思います。

 

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