#6 白い狼と黒い狼
今日は選択という事について、お話ししてみたいと思います。
アメリカインディアン、チェロキー族に伝わるお話です。
チェロキー族の酋長である長老が、孫の小さな少年と話をしていました。
「おじいちゃんはどうして、りっぱな酋長になれたの?」
「それはどの狼に餌をやるか知っていたからだよ」
「どこに狼がいるの?」
「狼は、誰の中にも2匹ずつ住んでいて、いつも闘っているんだ。一匹は黒い狼、もう一匹は白い狼だ。」
「へええ。僕の中にも住んでいるの」
「ああ、住んでいるよ。まだ小さい奴だがな」
長老は言いました。
「黒い狼は、怒り、嫉妬、傲慢、劣等感、後悔、心配、強欲などで出来ている。
白い狼は、喜び、平安、謙遜、優しさ、同情、寛大さ、思いやり、愛で出来ている。
この二匹は、朝から晩まで私たちの中で闘っているんだ」と。
「ふーん、おじいちゃん。じゃあ、どうやって、好きな方の狼を勝たせるの」
「それはな、餌をやるんだよ。好きな方の勝たせたい方の狼に、餌をやればいいんだ。」
「狼は何を食べるの?」
「お前の時間と気持ちだ。それから、それぞれができているそのモノだ。それが餌なんだよ」
私達は選択があると、このお話は伝えていると思います。
どちらの狼も私達の中に住んでいます。でも、どちらの狼に餌をやるか、私達が決める事ができるのです。
心配をすれば、黒い狼が喜びます。人を羨んだり嫉妬したりすると黒い狼が太っていきます。
反対に、誰かに思いやりや優しさの気持ちを持てば、白い狼が元気になります。白い狼に時間と気持ちを注げば、注いだだけ筋力がついてくるのです。
それを決めるのはあなたです。あなたがどちらの狼を元気に太らせる事ができるかは、あなた自身の選択にかかっているのです。
コーチングでも、実は私はよく、この黒い狼と白い狼の話をします。
気が付かないうちに勝たせたくない方の狼に、おいしい餌をあげてしまっていませんか。本当に勝たせたい狼は、お腹がすいてふらふらになっていませんか。
あなたの今現在の気持ち、貴重な時間を本当に勝たせたい狼にあげてくださいね。