#101 スターフィッシュ

私にできる事を今やろう。諦めないでやろう。私にできる事が一つは絶対にあるんだから。

アスペルガー症候群という発達障害を持つグレタ・トゥーンベリちゃん。大人たちに警告を発し、世界50か国で「気候変動阻止の学校ストライキ」を実行させてしまった、16歳の少女のお話です。





#100 乳と蜜

パレスチナ人でありながら、イスラエルの民の苦しみを知ろうとしたダジャニ教授は、敵側であるイスラエルの民の苦しみも理解しようと、学生グループをホロコーストの歴史現場、アウシュビッツに連れていきます。「闘争の歴史に生きる私達に残されたたった一つの方法は、相手を知り、理解し相手への人間としての同情心を引き起こす事」しかし、その努力は同じパレスチナ人から「反逆」とみなされてしまします。イスラエル兵士でありながら、パレスチナ人に気持ちを寄せたアブニールさんにも同じような事が起こりました。

#99 セルフダウト

「これがないから」、「あれがないから」、自分にはできない、自分で決めて信じ込んでいる「出来ない」という小さな声、セルフダウトのその声を私たちは、いつも聞いて生活しています。その声を聴いて信じてしまうのも貴方、その声を聴いても、鵜呑みにしないのも貴方。自分の本当の声を見つける選択肢はいつも貴方自身にあるのです。

#98 壁

昔から人間は、一つの地域ともう一つの地域との間に、一つのグループともう一つのグループの間に、いろいろな壁を作って来ました。壁は作られてもいつかは必要がなくなり、取り壊されるか、廃墟となり時には観光名所となったりします。人間はこうした壁を幾つもつくって来たばかりでなく、知らず知らずのうちに相手が押し寄せてこないよう、自分を守るように、心の中にも壁を作っているようにも思います。それが、いつしか相手を自分の属するグループと属さないグループとに分断する壁となっていないでしょうか。

#97 エイビス真弓さん

定期健診で大腸癌の診断を受けたエイビス真弓さん。がんは治る、私の体が作った癌なら、私が治してあげなくちゃ、私が私の主治医だ、と決意したハワイに住む真弓さんは、がんは治す、絶対大丈夫と自分の信念を曲げず、ついに手術後半年後には奇跡的に癌が消えてしまったという体験をします。感謝の心を忘れず、癌は人生の素晴らしい教材と話す真弓さんのお話です。

#96 私は私の事をします

両親も亡くした17歳のイラクの戦火の中の少女、ズハール・サルタンさんは、彼女が情熱を傾けた事、若者たちによるユースオーケストラを作る事に挑戦しました。師事する先生も、学校も、時には楽譜も楽器も不足の状態でも、音楽を愛する子供たち、若者たちは希望を捨てません。大人たちが戦争をして破壊ばかりしているなら、私たち若者は音楽を続けると決心し、実行した若者のお話です。

#95 思いやりの宿題

「思いやりの行動をした後、何が変わったかを報告せよ」というオンラインクラスの宿題が出たケリーさん、行動を起こしてみたケリーさんに、変化があったでしょうか。思いやりや利他の行動は、相手の為だけでなく、行動を起こした人をも変える事ができるのでしょうか。たった一日の、一人の人への一つの行動でも相乗効果があったようです。昔からことわざにも言います。「情けは人の為ならず」

#94 最高のギフト

1人の男が橋の上から真っ暗な水面を見ていました。「あそこに飛び込んだら、どの位持つかなあ」「僕はいなくなった方がましな人間なんだ。最初から生まれてこなければ良かったんだ」うつろな心を抱えた男はそうつぶやきます。「そうか、それなら話は簡単だ。その願いを叶えてやろう」不思議な老人はそう言うと「さあ」と、一言つぶやきました。生まれてこなかった事になった男は、自分探しのクリスマスイブの夜を過ごします。


#93 ビジョンクエスト

ネイティブアメリカンの多くの部族にはビジョンクエストという通過儀式(儀礼)が伝わっています。若者が大人になる前に通らねばならない道で、通過儀礼はネイティブアメリカンに限らず、世界のあちこちの文化にある風習です。それは幼児期を過ぎた子供が一旦疑似的な死を迎え、人生の目的を再確認して再生するという意味を持つ大切な儀式なのだそうです。ビジョンクエスト体験を通じて、自分の人生の意味のビジョンを受け取ったマークさんのお話です。

#92 He, She, They

男性の約3万人に一人、女性の10万人に一人が、生まれた時の性は自分が心理的に感じる性とは異なるという意識を持った人々であると言います。世界の文化でこうした人達は歴史的にも存在していました。オレゴンのジェイミー・シャウプさんは、アメリカで、男性でもあり女性でもある非分別性と認められた初めてのケースになりました。

#91 トークストーリー

人間の幸福追求を研究している心理学者のエミリー・スミス先生は、「人は幸福を追求している限り

本当の意味の幸せにはなれないものだ」と説明します。幸せの青い鳥を探し続ける私たちは、結局のところ、自分の今持つ幸せを味わえていない事になります。ハワイの人々の在り方から、私たちは学ぶことがあるようです。例えばトークストーリー、自然と環境を自分を超越したものとして意識する生き方、他人にアロハを広める事が、ハワイの島々に暮らす人々の生きがいにつながっている、追及をしなくても、幸せはおのずとやってくるものだと。

#90 マザーハグ

「一人一人、人間は大切なんだよ。それを知らせてあげなさい」、ジェイソンさんのお母さんが亡くなる前に言い残した言葉を胸に、ジェイソンさんは「フリーハグ」を始めました。街中で、ビーチで、商店街で、知らない人にでも 心のこもったハグを広める。人は大切な存在であることを態度で示す、その運動は世界中に広がりました。著者も二人の母から「マザーハグ」の力をもらいました。

#89 生涯で最も幸せな日

私達の脳は、現実や環境の出来事を脳で一旦プロセスし、世界を見るレンズを作り出し、それによって見ているとハーバード大学ポジティブ心理学研究家のショーン・エイカ―先生は言います。私たちの幸せを決めるのもこれと似たメカニズムが働くようです。幸せとは、遺伝子や環境が決定するのではなく、意志と脳の働きで決定できるもの。また、成功したから幸せ度が上がるのではなく、幸せを感じると成功環境が整うとエイカー先生は説明します。人生で最も幸せな日とは。。。

#88 大地が見ているよ

「日本、インドネシア、ティモール、みな同じなんだよ。 人類はひとつの兄弟なのさ。

父もひとり、母もひとり、大地の子ども 憎んじゃだめさ、叩いちゃだめ 戦争は過ちだ、大地が怒るよ」

3人に一人の犠牲を出し、インドネシア軍事統制下の虐待を耐えた東チモールのご老人の言葉です。大地を敬い、自然を大切にするチモールの人々はまた、微笑みと歌と踊りを絶やさない人類の智慧を持っている人達でもあります。日本人女性監督が、音楽溢れるドキュメンタリー映画を通して問いかける人間本来の在り方とは。

#87 7200秒

十代の甘酸っぱい恋が、ある日突然苦しみと悔恨の一夜に転じてしまった。。。アイスランド人のソルディスさんとオーストラリア人のトムさんに起こった16年前のデイトレイプは、この事実に正面から向き合った二人の勇気によって、癒しと世界へのメッセージと転じます。被害者であり加害者でもあり得る人間に、強く訴えるある男女のストーリー。

#86 心に届く言葉

催眠療法は、たった一回の施術でも深い意識に到達する事ができると、体の疾患の回復が可能になる事があり得ます。心の苦しみを体が訴えていたある女性は、心に届く言葉で、転換障害という病気を克服しました。

#85 マンハッタンの山と谷

ジャマイカからの移民トーマスさんは、英語は母国語として話せても文字が読めない非識字者、つまり文盲でした。「読めない事は恥じゃない。読めない事を隠したり、読もうと努力しない事が恥」と言う奥さんに励まされて、アルファベットを子供のように一文字ずつ学んでいきます。留学生だったリテラシーのボランティア教師が、文盲のトーマスさんに反対に励まされるお話です。

#84 あるダンサー達のラブストーリー

盲目のその人は「ダンスを教えて」と頼みました。サルサを踊った二人はあっという間に深い恋に落ちます。たとえ盲目であっても世界中で冒険をこなしたアイルランド人のマークさんは、落下事故による下半身不随という次のチャレンジに向き合います。チャレンジに向き合うマークさんの傍にはいつも恋人のシモーヌさんがいました。不可能を鵜呑みにしない二人の新しい冒険の場所は、ライフサイエンス分野。二人はいつの日かダンスを踊る日が来ることを疑いません。

#83 チャック先生

少年たちにも礼儀正しく、ユーモアを持って接したチャック先生は古き良き時代の教育者でした。47年間の教師生活を通じて若い人達が、よりよき人生に向かう手伝に、一生をかけたハワイの一人の高校教師のお話です。

#82 海と波と一つ

白血病の宣告を受けた幸さんこと玉野幸也さん。長年のサーファーです。ニューヨークで寿司シェフとして築いたキャリアを振り返り、本当に好きな事をするために思い切って居を移します。海と波と一つになるサーファー達に最高のサーフボードを届けたい、闘病後、こだわりと職人芸で自分の人生を選択する幸さんのストーリーです。

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